
友達が女性薬剤師会の会員になったって言ってたけど、どんな団体なんだろう?私も入った方がいいのかな…

女性薬剤師会は女性薬剤師のサポートを行なってくれる団体だよ!
今回は具体的な活動内容や、女性薬剤師会が認定している認定薬剤師制度についても解説していくね!
女性薬剤師会とは?

女性薬剤師の親睦と情報交換を目的とした団体で、東京にある本部(日本女性薬剤師会)の他、全国25カ所に各都府県女性薬剤師会があります。
日本女性薬剤師会

日本女性薬剤師会は、女性薬剤師の親睦と情報交換を目的とした団体です。
活動理念

活動理念は大きく分けて二つあります。
薬剤師の職能の向上

日本女性薬剤師会では、認定薬剤師研修制度や薬剤師継続学習通信教育講座など、教育・研修の場を提供することで、薬剤師のスキルアップを支援しています。
また、地域包括ケアシステムの活動推進や男女共同参画社会づくりなど、社会的な視点からも薬剤師の役割や職能について考え、啓蒙活動を行っています。
女性のライフステージを考慮した活動

女性のライフステージを考慮した活動として、女性薬剤師会は出産・子育て・介護等で退職した女性薬剤師の復帰支援を行っています。
この支援には、復帰後の職場復帰支援や職場でのストレス対策、女性薬剤師の育成に関する研修・セミナーの提供などが含まれています。
女性薬剤師会は、女性薬剤師が長期的に活躍できる社会の実現を目指して、積極的に取り組んでいるのです。
女性薬剤師会の役割

女性薬剤師会の役割を紹介します。
女性薬剤師の親睦・情報交換

女性薬剤師会では、女性薬剤師同士の親睦と情報交換を目的として、様々な活動を行っています。
例えば、全国の女性薬剤師が参加するイベントや勉強会を開催し、様々な意見交換を行ったり、女性薬剤師同士の交流を促進するためのネットワークを構築しています。
これらの活動は、女性薬剤師同士のつながりを深め、相互の支援や情報交換を促進することを目的としています。
研修活動

女性薬剤師会の研修活動は、認定薬剤師研修制度や薬剤師継続学習通信教育講座など、教育・研修の場を提供することで、薬剤師のスキルアップを支援しています。
また、女性のライフステージを考慮した活動として、出産・子育て・介護等で退職した女性薬剤師の復帰支援を行っています。
「移動セミナー」の開催

女性薬剤師会が行っている「移動セミナー」は、全国各地で開催される研修会です。地域の女性薬剤師会が主催し、講師は各地域の薬剤師が担当しています。
移動セミナーは、医療福祉の最新情報や、薬剤師のスキルアップにつながる内容が取り上げられています。
また、全国各地の女性薬剤師との交流の場としても重要な役割を果たしています。
医薬分業の推進と薬剤師職能の確立

医療分業とは、医師や薬剤師などの専門性を生かして、それぞれが役割を分担し、患者さんに最適な医療を提供することを目的としたシステムのことです。
薬剤師は、医薬品の調剤や患者さんへの服薬指導など、医師と共同して患者さんの健康管理を行う重要な役割を担っています。
女性薬剤師会は、薬剤師の専門性を高め、医療分業の推進に貢献することで、患者さんの健康管理につながる医療提供に寄与しています。
また、薬剤師は医療現場において、患者さんと医師との橋渡し役として、重要な役割を担っています。
女性薬剤師会は、薬剤師のスキルアップを支援する教育・研修の場の提供や、社会的な視点から薬剤師の役割や職能について考え、啓蒙活動を行うことで、薬剤師職能の確立に取り組んでいます。
事業・実績

次に女性薬剤師会の具体的な活動内容を見てみましょう。
6年制薬学教育課程の実習指導担当者育成

女性薬剤師会は、6年制薬学教育課程の実習指導担当者を育成するため、全国各地で研修会を開催しています。
この研修会では、実習指導に必要な知識やスキルを習得することができ、実習指導の質の向上につながっています。
地域包括ケアシステムの活動推進

地域包括ケアシステムは、患者さんが必要な医療やケアを、地域の医療従事者や福祉従事者が連携して提供することを目的としたシステムです。
高齢化社会の進展に伴い、地域包括ケアシステムの整備がますます求められるようになっています。
女性薬剤師会は、薬剤師の役割や職能について考え、地域包括ケアシステムの推進に貢献することで、患者さんの健康管理につながる医療提供に寄与しています。
出産・子育て・介護等で退職した女性薬剤師の復帰支援

女性薬剤師会は、出産・子育て・介護等で退職した女性薬剤師の復帰支援を行っています。
この支援には、復帰後の職場復帰支援や職場でのストレス対策、女性薬剤師の育成に関する研修・セミナーの提供などが含まれています。
男女共同参画社会づくり

女性薬剤師会は、男女共同参画社会の実現にも取り組んでいます。
具体的には、女性薬剤師が長期的に活躍できる社会の実現を目指し、出産・子育て・介護等で退職した女性薬剤師の復帰支援を行っています。
認定薬剤師研修制度

日本女性薬剤師会には、認定薬剤師研修制度があります。
認定薬剤師の資格取得を考えている人は是非活用してみてください。
「生涯研修認定薬剤師」の証明を受けられる!

「生涯研修認定薬剤師」とは一定期間、集合研修や自己研修によって定められた単位を取得して、自己研鑽により資質向上への努力を継続しているの薬剤師のことで、日本女性薬剤師会はに有効期限を設けた「生涯研修認定薬剤師」の証明を行なっています。
また、男女を問わず、薬剤師に対する自己研鑚への支援として、最新の専門的な情報をわかりやすく解説し、科学的な考え方を学ぶことができるような通信教育講座、学術講演会、各種研修会、移動セミナー 等を定期的に開催しています。
認定までの流れ

認定までには大きく4つの段階があります。
- 認定薬剤師研修手帳を入手する
- 認定単位(シール)を集める
- 手帳にシールを貼り、研修内容を記録する
- 審査を受ける
単位の取得方法

単位の取得方法は以下の通りです。
日本女性薬剤師会主催・共催の研修
論文・学会発表
- 論文:主催者(5単位),共著者(2単位)
- 学会発表:発表者(2単位),共同発表者(1単位)
他機関の研修
新規申請の場合は上記から40単位、更新申請の場合は30単位を取得する必要があります。
その他、詳しい取得要件は公式HPを確認しましょう。
3年ごとに更新が必要

生涯研修認定薬剤師には、資格更新の義務があります。更新期間は3年で、更新手続きを行わない場合は失効となります。
更新には、更新期間中に取得した認定単位が必要です。
更新期限は、更新期間終了の3ヶ月前から申請できます。
認定薬剤師研修手帳には、更新用のページが用意されていますので、こちらを活用してください。
開校講座

日本女性薬剤師会では、生涯研修認定薬剤師の認定取得のために様々な開講講座を用意しています。
薬剤師継続学習通信教育講座

年8回の通信教育講座への参加と年1回の研修会への参加で履修単位を取得できます。
講座の内容は、医薬品の適正使用や医薬品情報の収集・活用法など、薬剤師に必要な知識やスキルを身につけることができます。
通信教育なので、自分のペースで学ぶことができ、忙しい薬剤師でも無理なく受講することができます。
【講座の特徴】
講座の特徴は以下の通りです。
- 通信教育形式で、いつでもどこでも受講可能
- 資格認定薬剤師の更新に必要な単位を取得可能
- 薬剤師のスキルアップに役立つ内容が豊富
- 女性薬剤師会会員には、割引価格で受講できる
【受講方法】
講座の受講方法は、以下の通りです。
- 日本女性薬剤師会の公式サイトから講座に申し込みます。
- 購入手続きを行い、講座料金を支払います。
- 購入完了後、ログイン情報が送信されます。
- ログインして講座にアクセスし、受講を開始します。
講座には、動画やテキスト、クイズなどが含まれており、自分のペースで学習を進めることができます。講座の修了には、講座に設定されたテストに合格する必要があります。
【受講料金】
講座の受講料金は、以下の通りです。
- 会員:1,000円(税抜)
- 非会員:2,000円(税抜)
女性薬剤師会の会員になることで、講座を割引価格で受講することができます。
薬剤師生涯学習コース

【学術講演会】
全国で活躍する薬剤師向けの指導薬剤師研修。
女性を取り巻く保健・医療をさまざまな観点から見つめ、最新の医療知識を身につけられるように継続的な生涯教育を行なっています。
【各種研修会】
薬剤師免許取得後の薬剤師がレベルアップできる場を提供する研修。
特に、疾患と薬物治療の観点からだけでなく、セルフメディケーションやチーム医療における薬剤師に期待される基礎から最新のトピックスまでの知識習得に重点を置いています。 2020年度からは、臨床薬学;婦人科ファーマシューティカルケア研修が、2021年度からは医療安全セミナーが定期開催されています。
移動セミナー

生涯教育の一貫で、学習意欲の向上と地域活性化、在宅医療推進を図る目的で行われています
。老人介護・在宅医療推進の立場から、各都府県の女性薬剤師会とともに地域に密着した薬剤師の活動や情報提供を共有します。
e-ラーニング自己研修

保健医療、薬物治療、臨床医学のトピックスを映像コンテンツで学習します。
自己学習を行い、確認試験の解答によって学習成果を確認することができます。
まとめ

- 女性薬剤師会は全国で活動を行なっており、「薬剤師の職能の向上」と「女性のライフステージを考慮した活動」の理念のもと、全国の女性薬剤師をサポートしている。
- 女性のライフステージに合わせ、出産・子育て・介護等で退職した女性薬剤師の復帰支援を行っている。
- 研修などに参加することで、「生涯研修認定薬剤師」の認定を受けることができる。
- 「薬剤師継続学習通信教育講座」は自宅でも受講が可能なため、中途退職中の薬剤師の方でも薬剤師としてスキルアップすることができる。
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