女性薬剤師は転職しやすい?後悔しないための転職のコツと注意点を解説!

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マミ
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最近、転職をする人が増えているけど薬剤師って転職しやすいの・・?

薬剤師Non
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薬剤師は転職しやすい職業と言われているけど不安だよね。今回は、女性薬剤師が転職を成功させるためのコツや注意点を解説していくね!

女性薬剤師の転職事情について解説!

薬剤師はもともと転職しやすい職業です。

30代の薬剤師では「転職経験がある」という人が過半数を超えるとも言われます。

実際、薬剤師の求人倍率は3.13倍(令和4年11月時点)と、すべての職業での倍率が1.31倍であることと比較するとかなり高い倍率であり、転職先を探すことはそれほど難しいことではないと言えます。

このような状況の中、特に女性薬剤師は、キャリアアップを望むケース以外に、結婚や出産などの節目で転職をするケースも少なくありません。

それぞれの年代ごとに分けて、女性薬剤師の転職事情について解説します。

20代女性薬剤師の転職事情

まず「20代」女性薬剤師の転職事情を見てみましょう。

薬剤師は6年制の薬学部を卒業して就職するため、新卒時点で年齢が24歳以上となっています。20代で転職しやすい時期として、「第二新卒」といわれる時期と30歳近くの2つが挙げられます。一般的に「第二新卒」とは、新卒入社して1年未満から3年程度での転職希望者のことを指します。新卒で入社した職場が合わなかったなど環境変化を希望するケースが多いようです。

 厚生労働省 一般職業紹介状況 「医師・薬剤師等」の求人倍率

この第二新卒は、採用する側からすると、社会人経験が多少ある点、新人同様の伸びしろがある点など評価されやすい点があります。また、転職希望者側としても失敗を踏まえた転職活動を行うため、転職後のミスマッチが起こりにくいとも言われます。20代の薬剤師が第二新卒時期に転職することは、それほど難しいことではなく、転職先の選択肢も広いと言えるでしょう。

また、30歳に近づく頃、女性薬剤師は入社して5年前後になっています。新人を越え、仕事に慣れ、キャリアアップを意識する時期とも言えるでしょう。

例えば、かかりつけ薬剤師を目指す場合、保険薬局での実務経験が3年必要です。また、専門薬剤師を目指す場合、実務経験5年という要件が含まれることがあります。

このように、5年程度の薬剤師経験があれば、これまでの自分の経験を活かし、さらなるキャリアアップを目指すことも難しくありません。ただし、女性薬剤師にとっては「結婚・出産」などのライフイベントも現実的になってくる時期でもあります。

30代女性薬剤師の転職事情

次に「30代」女性薬剤師の転職事情を見てみましょう。

大手の調剤薬局などでは、入社5年前後で管理薬剤師になるケースも多いです。そのため、30代は管理職としてのキャリアを積む年代にもなります。

管理薬剤師としての経験は、転職の際に有利になることも少なくありません。また女性薬剤師にとって30代は、ライフイベントに伴う転職が多くなる時期です。自分自身の結婚や出産、また、夫の転勤など家族の事情によることもあります。薬剤師はもともと女性比率の高い職業のため、職場に産休・育休制度があることは一般的です。

このような社内の制度を利用し、生活の変化に対応するケースもあるでしょう。

しかしライフスタイルの変化によっては、転職したり、正社員からパート・派遣などへ働き方を変えたり、仕事から離れることを選択するケースもあるかもしれません。薬剤師は働き方を選びやすいことが特徴の一つであり、様々なライフイベントや生活の変化があっても、それぞれに合った働き方が選択できます

40代以上の女性薬剤師の転職事情

次に「40代以上」の女性薬剤師の転職事情を見てみましょう。

日本の第一子出産年齢は30.7歳であり、この年代で出産していた場合、40代を過ぎてくると子供の手が離れる時期になってきます。

専業主婦だった場合、仕事への復帰を考えたり、パートや派遣で働いていた場合、再度正社員として働くことを考えたりする時期とも言えるでしょう。一般的に小さい子供をもつママ薬剤師は、保育園などのお迎え事情もあり、勤務時間は夕方までとなりがちです。

そのため、調剤薬局やドラッグストアなど営業時間の長い店舗においては、夕方〜夜の時間帯に勤務できる人材は非常に重宝されます。また、40代以上の女性薬剤師には、自身の子育て経験から若いママ薬剤師をフォローできたり、豊富な人生経験が人間関係を円滑にできたり、職場に良い影響を与えることも期待できます

ブランクがあっても条件面で合えば転職は可能であり、40代以上であることのメリットも少なくないでしょう。

女性薬剤師が転職の際に気をつけるべきこと

女性薬剤師が転職する際には、いくつか気をつけるべきことがあります。

転職先が「大変な職場」「つらい職場」と感じる場合、仕事を長く続けることは難しいでしょう。

こんなはずじゃなかったということにならないよう、事前にできる対策を行ったうえで転職することをおすすめします。

転職後の職場でやりがいのある仕事ができないことも

女性薬剤師が転職する際、職場によっては、やりがいのある仕事ができないこともあります。

女性薬剤師の中には小さい子供がいるなど家庭の事情により、仕事をセーブする場面も少なくありません。その結果、短時間パートとして転職した場合には業務が調剤中心となるなど、やりがいを感じにくくなるケースもあります。

実際、子育てがしやすい働き方とやりがいを感じられる仕事との両立は簡単ではないでしょう。しかし「短時間パート」といっても、職場によって与えられる仕事内容は異なります。転職活動をする上では、勤務時間などの条件が合うことが最優先であったとしても、仕事内容も事前に確認しておくことをおすすめします。

内容を把握したうえで転職すれば、転職後の仕事に不満を感じる可能性を減らすことができるでしょう。

育児との両立が大変な職場であることも

女性薬剤師が転職する際、育児との両立を図りたい場合には、その職場事情をよく調べた方が良いでしょう。

育児においては子供の体調不良で急な休みを取るケース、学校行事などで希望休を取るケースが少なくありません。転職先の職場がもともと人員配置に余裕がない場合、急に休めないだけでなく、希望休すら取りにくいケースもあります。また、希望休が取れたとしても、周囲の業務負担が大きくなる場合などは人間関係のトラブルになりかねません。

このような職場では、育児と仕事を両立させることが難しくなりやすいです。

転職先を検討する場合には、ママ薬剤師がいるのか、いた実績があるのか、休んだ場合にフォローが入る体制があるのかなどを事前に調べることをおすすめします。

人間関係が良くない職場に転職してしまうことも

女性薬剤師が転職する際に気をつけたいのが、その転職先の人間関係です。

女性比率が高く、少人数の職場が多い調剤薬局では、人間関係がうまくいかないことから転職する人が少なくありません。そのため、欠員補充目的で求人募集されている調剤薬局は、人間関係のトラブルが起こった職場である可能性もあります。

実際の人間関係は入ってみないとわからない部分が多いものの、転職エージェントを使った転職活動では、エージェントの担当者が事前調査をしてくれるケースもあります。また、事前に店舗の見学ができる場合もあります。

事前にできる限りの情報を集めた上で転職することが、失敗を減らすことに繋がります。

女性薬剤師の転職の際のポイント

女性薬剤師はそれぞれの年齢やライフステージなどにより、働きやすい職場・その人に合う職場が変化していきます。

転職の際には、その時の希望だけでなく、その後の人生設計も見据えた検討が大切です。

具体的に、女性薬剤師が転職する際のポイントを見てみましょう。

転職で実現したいことの優先順位を決める

女性薬剤師が転職する際のポイントの一つが「実現したいことの優先順位を決める」ことです。

特に、乳幼児などの小さな子供を育てながら働く場合、子供がいない場合とまったく同じように働くことは難しいです。例えば、子供のお迎え時間があるため、営業時間の長い店舗での勤務が難しく、残業にも対応できません。また、家族の時間を確保するために、土日休みを希望するケースもあるでしょう。このように時間・休日の融通がきかないことから、高年収は期待できないことが一般的です。

また、調剤業務が中心となるなど、仕事内容を制限される場合もあり、やりがいが感じにくい可能性もあります。小さな子供を持つ女性薬剤師が「仕事のやりがいや年収」と「家族時間」を共に得ることは他の家族の協力などがなくては成り立たないでしょう。そのため、転職する場合には、何が自分の最優先なのかを考えることが必要です。

あらかじめ考え、それに沿った仕事に就くことで、仕事に対しても家族に対しても不満を感じることが少なくなるでしょう。

育休や産休など女性のライフプランに配慮がある職場を選ぶ

女性薬剤師が転職する際のポイントの一つが「ライフプランに配慮がある職場を選ぶ」ことです。

現在は独身だったとしても、ゆくゆく結婚して出産したいという希望を持っている場合、産休・育休の制度や短時間勤務などの制度は事前に確認しておくことをおすすめします。自分にとってやりたい仕事ができる職場であっても、制度面が整っていなければ、退職せざるを得ないケースもあります。ライフプランに配慮がある職場は、長く働ける良い職場である可能性も高いです。

特に今後のライフプランに希望を持つ女性薬剤師が転職先を探す際は、先々を見据えた検討も必要でしょう。

女性薬剤師におすすめの転職先

女性薬剤師、特に子育てをしているママ薬剤師におすすめの転職先があります。

おすすめポイントとともに具体的にご紹介します。

調剤薬局

女性薬剤師、中でも特に子育て中のママ薬剤師におすすめの転職先の一つが「調剤薬局」です。

調剤薬局は一般的に女性比率が高く、店舗内に数人のママ薬剤師がいるケースも少なくありません。ママ薬剤師同士であれば、仲間意識も高く、困った際に助け合うこともできるでしょう。

また、多店舗展開をしている調剤薬局などでは、急な休みの場合にもフォロー体制が出来ている場合も多いです。特に子供が小さく、急な休みを取ることが多い時期には働きやすい職場と言えるでしょう。

託児施設のある職場

女性薬剤師、中でも特に子育て中のママ薬剤師におすすめの転職先の一つが「託児施設のある職場」です。すぐに迎えにいけるという距離感は、子供の体調不良時や災害時などを考えた際には大きなメリットと言えるでしょう。

また、送迎と通勤をまとめられるため、時間のやりくりにおいても利点があります。

女性薬剤師の平均年収

ここで、女性薬剤師の平均年収をみてみましょう。

女性薬剤師の平均年収は約545万円です。

女性は出産や育児などにより仕事をセーブしたり、中断したりするケースがあるため、男性より給与水準が低いことが一般的です。実際、薬剤師においても、男性と比較すると100万円程度平均年収が低くなります。

しかし、女性において約545万円という平均年収が得られる職業は少なく、収入面で不満を感じることの少ない職業と言えるでしょう。また、仕事を一旦セーブしたり中断したりした場合にも職場復帰がしやすいという点は、女性薬剤師の大きな特徴です。

女性薬剤師がキャリアプランを描く際のポイント

薬剤師は男女差のない仕事ができる職業です。しかし、女性薬剤師がキャリアプランを描く際には、男性と全く同じというわけにはいきません。

女性にはライフイベントとして「出産」の可能性があります。子供を生み育てるのは素晴らしいことである一方、女性にとっては産休・育休により、キャリアが中断される出来事でもあります。

女性薬剤師のキャリアプランを描く際のポイントを、女性ならではの事情を含んで考えてみましょう。

今後自分が女性薬剤師としてどうしたいかを考える

女性薬剤師がキャリアプランを描く際には、まず「自分がどうしたいか」を考えましょう。

「ゆくゆくは専門薬剤師になりたい」「経営・店舗運営などを学んで、本部へ異動したい」

まずは何をするにしても将来のビジョン・目標を持つことが大切です。また、仕事面でのビジョンと共に、結婚や出産などのライフイベントも考えておくとよいでしょう。

目標達成のための道筋を決めておく

次に「目標達成のための道筋」を決めておきましょう。

「専門薬剤師になるために、まずは症例を集める」「店舗運営を学びたいから、管理薬剤師になる」

具体的な取り組み方を決めておくことで、自分の到達段階を把握することもできます。

ライフスタイルの変化に合わせてキャリアプランを柔軟に変えていく

目標があり、それに向かって進む中でもライフスタイルが変化することはあります。このような場合、ライフスタイルの変化に合わせてキャリアプランを柔軟に変えていくことが大切です。

仕事とプライベートのライフイベントのタイミングをうまく合わせることは難しいです。例えば、描いていたキャリアプランを叶えるために、出産をあとにしようと思っても、出産できる年齢にはある程度制限があり、思い通りにならないケースは少なくありません。

また、結婚していれば夫の転勤など、自分の事情以外の理由で転職を考えるケースもあります。産休や育休期間はキャリアの中断とも捉えられますが、子育て経験がその後の仕事に活きることも少なくありません。違うことに目を向けることで、新たな目標が見つかることもあるでしょう。

その時々のライフスタイルの変化に合わせて、柔軟にキャリアプランを変えていくことで、人生の満足度を上げることができるのではないでしょうか

参考:女性が出産や子育てから復職する際のステップ

女性薬剤師が出産・子育てを経て、復職する際のステップをご紹介します。

復帰の際には早い段階で大きな目標を持たず、まずは無理なく新生活に慣れていくことが大切です。

久しぶりの仕事にやる気を持ち、頑張りたい気持ちは理解できますが、育休後の復職は自分一人の環境変化だけではありません。子供も保育園での新しい生活が始まったり、家族としても新しい生活リズムができたりすることもあるでしょう。体調不良など予期せぬ事態がおこる可能性も十分あります。

家族としてペースをつかんで生活が安定するまでは、無理せず余力を残しておきましょう。

その後、生活が安定したと感じれば、長期的な目標・ビジョンを考えてみても良いでしょう。あまり短期的な目標を立ててしまうと、達成するために仕事の負荷が大きくなります。長期的な目標を持ってモチベーションを維持しながら、無理のない道筋で取り組んでみましょう。

まとめ

女性薬剤師は、男性よりも結婚や出産などのライフイベントによる転職や、働き方を見直す機会が多くなりがちです。転職する際には、理想のキャリアプランだけでなく、将来の人生設計を見据えて転職先を探す視点も必要でしょう。

また、小さい子供を育てながら仕事をする場合などでは、仕事に対してのやりがいや高年収を求めることが難しいこともあります。自分にとっての優先事項をよく考えた上で転職先を選ぶことをおすすめします

女性薬剤師は女性であるがゆえにキャリアプランを中断せざるを得ないケースもあります。しかし、どのような経験もマイナスにはなりません。薬剤師は働き方を変えやすい職業でもあります。

ライフスタイルの変化に応じ、柔軟にキャリアプランや働き方を変えることが人生の充実にも繋がるのではないでしょうか。

この記事を書いた人
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新卒でブラック病院勤務を経験し、1年で退職。その後、転職アドバイザーの力を借り地方の調剤薬局へ転職成功した薬剤師3年目。ホワイト企業に転職したことでプライベートの時間が増え、婚活に力を入れるように!仕事も恋も全力な薬剤師三年目が、転職と婚活の経験をもとに役立つ知識から失敗談まで赤裸々に語ってしまう個人ブログです♪

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